海外旅行のアレルギーカード:渡航先別の言語と注意点(2026)
海外旅行で使う食物アレルギーカードを渡航先別に解説。韓国・タイ・台湾・ヨーロッパ・英語圏それぞれで必要な言語と、日本人が見落としやすい現地特有のリスクをまとめました。
日本国内では、外食時に「卵アレルギーです」と伝えれば、たいてい話が通じます。海外ではそれが通じません。言葉の問題だけでなく、何がアレルゲンとして認識されているかが国ごとに違うからです。
このページは、日本から海外へ行く方向けに、渡航先ごとに必要な言語と、現地特有の見落としやすいリスクをまとめたものです。カードは日本語と渡航先の言語の2か国語で作れます。
渡航先別の早見表
| 渡航先 | カードに必要な言語 | 特に注意すべき点 |
|---|---|---|
| 韓国 | 韓国語 | ごま油、いりごま、魚醤(エキス類) |
| タイ | タイ語 | ナンプラー、ピーナッツ、カシューナッツ |
| 台湾・中国 | 中国語 | ピーナッツ油、ごま、エビペースト |
| スペイン | スペイン語 | オリーブオイル以外の調理油、シーフードだし |
| フランス | フランス語 | バター、生クリーム、ナッツ系オイル |
| イタリア | イタリア語 | 松の実、アンチョビ、ナッツ入りペースト |
| ドイツ | ドイツ語 | パン粉、マスタード、セロリ |
| 英語圏 | 英語 | 表示は比較的整っているが外食は別 |
韓国
必要な言語:韓国語
韓国料理で日本人が最も見落とすのはごまです。ナムル、キンパ、各種和え物にごま油といりごまがほぼ標準で入ります。日本の外食でごまを意識する機会は少ないため、ごまアレルギーの方は特に注意が必要です。
もうひとつはエキス類。キムチやスープのベースにアミの塩辛やイワシのだしが使われることが多く、甲殻類・魚アレルギーの方には見えにくいリスクになります。
タイ
必要な言語:タイ語
**ナンプラー(魚醤)**がほぼすべての料理のベースにあります。炒め物、スープ、サラダ、たれ。魚アレルギーの場合、「魚を抜いてください」では足りず、ナンプラーそのものを指定する必要があります。日本の「だし」と同じ構造の問題です。
ピーナッツとカシューナッツも広く使われます。パッタイの上のピーナッツは見えますが、カレーペーストやたれに練り込まれているものは見えません。屋台では調理器具の共用も一般的です。
台湾・中国
必要な言語:中国語
ピーナッツ油とごま油が調理油として日常的に使われます。料理名からは判断できません。**エビペースト(蝦醤)**やオイスターソースも、炒め物の味付けに広く使われる甲殻類由来の調味料です。
中華圏では「素食(ベジタリアン)」の概念が広く通じますが、これはアレルギー対応とは別物です。素食であっても、ピーナッツ油やごまは普通に使われます。
ヨーロッパ
EU では包装食品に14品目のアレルゲン表示が義務づけられており、飲食店にも情報提供の義務があります。制度としては日本より整っています。 ただし制度があることと、目の前の店員がそれを正確に運用していることは別なので、カードは依然として有効です。
- スペイン — シーフードのだし(フメ)が米料理やスープに広く入ります。スペイン語のカードを作る
- フランス — バターと生クリームがソースの基本です。乳アレルギーの方は特に。フランス語のカードを作る
- イタリア — ペストの松の実、パスタソースのアンチョビ。イタリア語のカードを作る
- ドイツ — セロリとマスタードが EU の表示対象に含まれており、実際によく使われます。ドイツ語のカードを作る
英語圏
必要な言語:英語
アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど。表示制度は整っていますが、外食では日本と同じく店員の知識に依存します。
英語圏でのポイントは、アレルゲン名を具体的に書くことです。"nuts" はピーナッツを含むのか曖昧で、ピーナッツはマメ科のため木の実とは別に扱われることがあります。"peanuts" と "tree nuts" を分けて書くほうが確実です。
カードに必ず入れたい3点
1. 症状の重さ
「食べられません」と「命に関わります」では、厨房の扱いが変わります。実際に重篤なら、そう書いてください。
2. 調理器具・油の共用
微量でも反応する場合、これを書かないと伝わりません。揚げ油、鉄板、まな板の共用は多くの国で標準的な運用です。
3. 断ってもらう余地
最も役に立つのは、店側が「保証できません」と言える一文です。それは安全な結果です。日本人は「大丈夫ですか」と尋ねがちですが、海外では「保証できないなら注文しません」まで書いたほうが確実に伝わります。
よくある質問
日本語と現地語の2か国語カードは作れますか
作れます。このサイトでカードを作ると、日本語が主言語、渡航先の言語が第二言語として並記されます。日本語側は自分で内容を確認するため、現地語側は相手に読んでもらうためのものです。
複数の国を回る場合はどうすればいいですか
言語ごとに1枚必要です。韓国・タイ・台湾を回るなら3枚。当サイトは1回のお支払い($8.99)で全言語・全テンプレート・再ダウンロード無制限をカバーするので、何枚作っても追加費用はかかりません。
印刷して持って行くべきですか、スマホでいいですか
両方をおすすめします。印刷したカードは厨房へ持ち帰ってもらえますが、スマホは他人に渡しにくく、結果として本当に読むべき調理担当者が読めないことがよくあります。電池切れの保険にもなります。
無料で使えますか
作成とプレビューは無料です。印刷用 PDF とスマホ用 PNG のダウンロードが $8.99 の1回払いで、全言語・全テンプレート・再ダウンロード無制限が含まれます。アカウント登録は不要です。
現地の言葉で自分でも読めたほうがいいですか
カードには日本語も併記されるので、何が書かれているか自分で確認できます。渡す前に一度読んでおくと、店員から質問されたときに指差しで答えられます。
関連: 日本旅行のアレルギーカード比較 · 旅行用アレルギーカード比較 · アレルギーカードとは · 印刷用アレルギーカード
最終更新:2026年8月25日。現地の食習慣に関する記述は一般的な傾向であり、店舗や地域によって異なります。重度のアレルギーがある場合は、必ず主治医と相談のうえ渡航してください。
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