α-Galが海外でいちばん説明しにくい理由
α-Gal症候群は、哺乳類の肉に含まれる糖鎖(α-Gal)に対するアレルギーで、多くはマダニに咬まれたことがきっかけで発症します。一般的な食物アレルギーと違い、症状は食後3〜6時間たってから出ることが多く、夜中に起きることもあります。その場では平気に見えるため、店員に本気にしてもらえないことも。書面のカードなら、説明しなくても伝わります。
難しいのは範囲の広さです。「赤身肉なし」と頼んでも、ラードで揚げた鶏肉、牛骨スープの麺、ゼラチン入りのデザートが出てくることがあります。避けるべきなのは、牛・豚・羊・鹿などの獣肉に加えて、ゼラチン(ゼリー、グミ、一部のヨーグルト)、ラードや牛脂、肉汁、肉や骨のだし、コンソメです。乳製品も避ける必要がある方もいます。
海外では病名そのものがほとんど知られていません。そこでカードには病名ではなく、厨房がそのまま実行できる言葉を載せます。日本語なら「獣肉・ゼラチン」、中国語なら「猪牛羊等红肉及明胶」。10言語すべて同じ考え方です。
α-Galカードに書くべきこと
肉の種類をすべて
牛・豚・羊・鹿まで含めて伝えます。「赤身肉」だけだと牛肉のことだと受け取られがちです。獣肉と明記すれば、鶏肉や魚は安心して選べます。
ゼラチンとラード
ゼラチンはゼリー、マシュマロ、グミ、一部のヨーグルトに、ラードはパイ生地や揚げ物、炒め物に隠れています。テンプレートによっては「避けるもの一覧」で一つずつ示します。
だし・スープ・ソース
豚骨ラーメン、デミグラスソース、グレービー、コンソメ、肉のだしで作った「野菜スープ」も対象です。皿の主役だけでなく、だしとソースの確認を厨房にお願いします。
遅れて出る反応
反応は数時間後に出るため、「前回は大丈夫だった」は判断材料になりません。書面で伝えれば、食卓で診断を説明する必要がなくなります。
α-Galアレルギーカードの作り方
「アルファガル」を選択
ひとつ選ぶだけで、対象言語で獣肉とゼラチンが表示されます。テンプレートによっては牛肉・豚肉・羊肉・ラード・骨のだしなどの一覧も付きます。
ラードやだしは備考に追加
「ラード・動物性油脂・肉汁・肉や骨のだしを含む」と備考に入れると、翻訳されてカードに印刷されます。ラーメン店やメキシコ料理で役立つ一文です。
乳製品は必要な場合のみ
乳製品にも反応する方だけ「乳製品」を追加してください。必要のない制限は厨房の負担になります。
行き先の言語を選ぶ
初期設定は日本語です。渡航先に合わせて、ほかの9言語に切り替えられます。
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α-Galで旅行するときの注意点
- 日本:焼肉やしゃぶしゃぶは分かりやすい一方、豚骨ラーメンのスープ、牛や豚のだしを使ったカレー、デザートやコーヒーゼリーのゼラチンが落とし穴です。鶏肉と魚を中心に、具だけでなくだしも確認しましょう。
- 韓国:サムギョプサルやカルビは避けやすいものの、カムジャタン(豚骨)、ソルロンタン(牛骨)、「ただのスープ」として出される牛だしのスープに注意。煮込みの多くはいりこだしで、α-Galには安全なので、だしの種類を聞きましょう。
- メキシコ:豆のペースト、タマレス、地域によってはトルティーヤにもラード(manteca)が使われます。「en aceite(植物油で)」「con mantequilla(バターで)」と頼むのはよくあるお願いです。
- ヨーロッパ:日常的なリスクはゼラチンです。グミ、パンナコッタ、アスピック、多くのヨーグルト、ゼラチンで清澄したワインにも注意。中欧の焼き菓子や伝統料理にはラードも使われます。
- アメリカ:フライドポテトを牛脂で揚げていないか、グレービーや「野菜スープ」に肉のだしを使っていないかを確認し、マシュマロやゼリーのデザートは避けましょう。
- どこでも:言葉が通じる国でもカードを持ち歩きましょう。反応が遅れて出るため疑われやすく、具体的に書かれたカードのほうが口頭の説明よりも説得力があります。
よくあるご質問
α-Galアレルギーカードには何を書けばいいですか?
なぜ食後数時間たってから反応が出るのですか?
鶏肉や魚は食べられますか?
海外の厨房で「α-Gal」は通じますか?
このカードは無料ですか?
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